ここ2、3年、フランスで勉強してきたお菓子ばかり
作っていたところで久々にイルプルの
懐かしのお菓子を作ってみた。

「フランス菓子って何ですか?」

「・・・」

お菓子教室を始めたばかりのころは小さな質問にも
真剣に考えに考えてやっと出していた答えも
今は感覚的に分かるようになった。

人生の半分近くをお菓子に投じてきた。

イルプルのお菓子はフランスでは今は見かけない。
素材の無限の組み合わせに長けた
奇才ピエール・エルメとも違う
弓田先生の五感。

イルプルのお菓子は日本人が考えた究極のフランス菓子だ。
更に言えば「弓田亨」先生が作りあげたお菓子だ。

『チョコ・マント』はミントがほんのり香る
チョコレートムースのケーキ。

このチョコムースを完璧に作ることが出きたら
何処(製菓学校、パティスリー)に行っても
簡単に感じるはず、だと私は思っている。

パータ・ボンブにイタリアン・メレンゲ、
さらにシャンティ・ショコラを
合わせたムース。

ミントの余韻とふわっと口の中で溶けていく
チョコレートのムース。

そんなもの、作ってみたくありませんか?

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