9月も下旬となりました。

まだ残暑を感じながら10月に向けて秋支度が始まっています。

 

何か新しいことを始めたいな、イチからやり直したいなetc…

皆さまはこの秋をどのように過ごしたいですか?

 

私は語学の勉強に集中する時間を作りたいと考えています。

テキストを開けば、ポッドキャストを聞けば
その国を旅しているような気分になる、

そんなお手軽な妄想海外旅行をもっと楽しみたいと思います。

 

さて旅が好きな私はこの夏の終わりにパリと南ドイツに行って来ました。

パリは製菓レッスンを目的に、ドイツは昔少し暮らしたことのある町

Darmstadtダルムシュタットに立ち寄って懐かしい人たちに会ってきました。

 

今日はその南ドイツのお菓子について少し綴ってみました。

あっという間に完食!軽~いアプリコットのケーキ Bormuth @Darmstadt

サクサクのパート・ブリゼ風のタルトにアーモンドクリームを絞って
その上にアプリコットジャム、そしてあっさりしたバニラのムース、
固めのアプリコットのジュレ、最後はホイップクリームとアプリコット、ピスタチオのトッピング。

直径30㎝はありそうなホールで陳列されたケーキの中で真っ先に目が止まりました。

ドイツの生菓子は主にバニラのムースがメインになっていて

甘さが抑えられていること、低脂肪の生クリームで作られているせいか

全体的に軽い口当たりです。

このお菓子も甘酸っぱいアプリコットと唯一はっきりと甘い

アーモンドクリームがバニラムースの軽い食感で調和を保っている印象でした。

林檎そのものを食べているような林檎のタルト Bormuth @Darmstadt

パート・シュクレに林檎のコンポート(シャリシャリ感たっぷり)、軽いバニラのムース、

シナモンを振ったシンプルなケーキでした。

林檎のコンポートの水分がぎりぎりを少し過ぎたころの水っぽさで生地に染みていたのが

気になりましたが美味しかったです。

下半分は歯応えがあって、上半分ではすっと口に溶けて入っていく食感の

コントラストが印象的でした。

意外と気に入ったドイツのロールケーキ Bormuth @Darmstadt

薄いビスキュイは予想に反してフンワリとしてしました。

ホイップクリームに刻んだチョコレートを混ぜてビスキュイでざっくりと巻き込んであります。

飾り気がないお菓子ですが今回、一番気に入ったケーキでした。

 

フランクフルトで食べるフランス菓子?!タルト・シシリアーノ L’Art Sucré @Francfurt

ダルムシュタットから電車で40分程に位置するフランクフルト。
ここでもお菓子探求をしました。

大群を成すお隣の国、中国からの旅行者でデパート、ハイブランド店はいっぱい。

でもこのお店はまだ彼らの興味を引かないのでしょうか、静かでした。

ドイツ菓子と一線を画するフランス、というよりパリのパティスリーのお菓子屋さん。

クロワッサンがお勧めという情報をキャッチして早速注文しました。

ドイツのクロワッサンはパン生地の部分がしっかりしていて
バターと生地の層のバリバリ感が強いという印象です。

塩気がしっかり効いています。

これまで味わった中で一番美味しかったクロワッサンとなりました。

お菓子はパリ風だけどクロワッサンはちょうど両国の良いところの中間をとった印象です。

一方、このタルトは面白かった!

胡麻が入った薄くてカリカリのパート・シュクレを土台に

ピスタチオペーストを練り込んだアーモンドクリームはかなり甘い!

ピーナッツのプラリネが粗く砕かれて散らしてありました。

全体的に歯応えの強いケーキです。

アーモンドクリームの上に半ドーム状のホワイトチョコレートのカプセルをのせてあり

フォークで一突きすると中からフランボワーズのジュレが流れ出てきます。

このチョコのドームカプセルをバニラのムースで覆い、

目が覚めるほど酸味が強いレモンのグラサージュで仕上げられていました。

このお店のショーケースには一口サイズのミニケーキも並んでいて

あれもこれも食べたい欲張りさんには嬉しいアイデアです。

 

ドイツ全土については詳しく分かりませんが

ダルムシュタットのカフェベーカリーBormuthは

3年前と全く同じケーキが並び常連のお客様で賑わっていました。

ダルムシュタットは人口約16万人、フランクフルトやハイデルベルク

に近い静かな町です。

ケーキだけを売る店は見当たらず、ベーカリーに素朴なドイツ菓子があります。

斬新なアイデアを競い合い飽和状態になりつつあるパリのパティスリーとは
違って、昔からずっとそこにあるお店、まるで憩いの場のような印象を受けました。

次回は再びパリの習い事(製菓レッスン)について私が実際に体験してきた
教室、学校について綴ってみたいと思います。